社会人学生 PR

社会人が大学院に入るには?大学院への入り方と、修士・博士のおすすめの大学院の選び方を徹底説明!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

社会人の方が、働きながら大学院で学んでみたい!でも入るにはどうすればいいか?どんな大学院に入ればいいのか?わからない方も多いかと思います。

社会人学生として大学院に通っていた私が、

・社会人が大学院に入るためにはどのような手順を踏めば良いか

・会社からの許可が必要なのか?

・実際にどのように大学院を選べばいいのか

について経験を踏まえて説明します!

①社会人の大学院の入り方は?

大前提として、会社からの許可は基本的にいらない

まず大前提ですが、社会人が大学院に入るのに”必要な”会社の制度や許可というのは基本的にありません!

”社会人学生”というような言葉もありますが、社会人であることと学生であることを兼ねることは、特別な属性・身分となるわけではなく、「社会人が会社に勤めながら大学にも所属する」ことであり、「働きながらスポーツジムも契約して通っている」ということと大きく変わりません。

つまり、普通の学生と同様に、入試に受かって学費が払えさえすれば入学することができます。

なので、繰り返しになりますが、社会人が大学院に入るのに会社の制度や許可は”必要ではない”です!

究極的には、会社に内緒で入学し、有給休暇やフレックスや土日等の休日を活用することで、自力だけでこっそりそのまま卒業することも可能です。

入る流れは普通の大学生と一緒!

大学院に入学するためには、基本的に普通の大学生と同じで以下の手順となります。

大学院を選ぶ

まず、入学したい大学院を選びます。自分の興味がある分野や研究テーマに沿った大学院を選び、情報を収集します。

出願する

出願方法や必要書類、締切などを確認し、出願します。エントリーシート・成績証明書・卒業証明書などが必要になるので計画的に準備する必要があります。

エントリーシートには自分がどうしてその大学院に入学したいのか、どのような研究をしたいのか、自己PR等を書くことが多く、これらについてしっかり整理しておきます。

入学試験に合格する

もちろんですが、入学試験を受けて合格しなければ入学することができません。

試験内容や形式は、大学院によって異なります。一般的には、面接や筆記試験が行われます。

合格通知が届けば、入学手続きを行います。入学手続きには、入学料の支払いや各種書類の提出が必要となります。

学費の準備が必要!

忘れてはいけないこととして、大学にはそれなりのお金がかかります。

入学準備という観点で初年度分の学費だけ試算すると、

・国立大学:入学金25~30万円+学費50~60万円=初年度75~90万円くらい

・私立大学:学費+諸々の納付金=初年度はざっくり100万円くらい

かかります。

また、自身の収入のある社会人は

・基本的に奨学金を受けることができない

・TA /RAのような大学の制度でお金を受けることができない(会社の規定により、会社以外から給料をもらうことができないとされていることがほとんど)

であるため、上記の学費を満額自分自身で準備しておく必要があります。

かなりの金額なので、計画的に貯めてかなければいけないですね。

②社会人にとっておすすめの大学院は?

それでは大学院の入り方がわかったところで、次は「どんな大学院に入ればいいのか」「どの大学院がおすすめなのか」ということを考えていきます。

とはいえ、大学院に行きたいと思う理由は人それぞれであり、どんなことを学びたいか等にも大きく関わってくるため、ここでは、

「どんなふうに大学を選べばいいか」

という流れでおすすめの選び方を紹介したいと思います。

大学院を選ぶ基準

まず、自分にとっての大学院を選ぶ基準を明確にする必要があります。

いろんな基準があるかと思いますが、大学選びへの影響が大きいものとして以下の4つの項目があります。

学びたいことが最優先

大学院に行きたいということは、何かしら「学びたいこと」があるはずです。

理系であれば化学系,機械系,バイオ系等の専攻がここで決まってきたり、

その中でもどのような専門性を持ちたいかという観点で、どんな研究をしている研究室がいいか

といったところで大学を絞ることができます。

また、社会人であれば、ビジネスマンとしてのキャリアアップを考えて経営系の専攻を考えている方も多いかと思います。

学費を抑えたいなら国立大学

前項でも説明した通り、大学で学ぶにはかなりのお金がかかります。

修士課程の2年間で国立大学でも150万円近くかかってきます。

これが私立大学では200万円と50万円以上も高くなる場合が多くなります。

このため、学費をできるだけ抑えるためには国公立大学を選ぶことが効果的となります。

また、経営系修士であれば、国の制度を使って学費の半分くらいを補助してもらえる場合もある(補助対象に指定された大学専攻である必要がある)ので、そのような制度が使える大学を選ぶのが良いと思います。

家からの距離

近年、大学の講義やゼミなどはリモートでの実施が普及してきましたが、やはり家から通える範囲にあることが好ましいです。

もちろん専門によっては全てリモートで済ませてしまうことも可能ですが、対面でディスカッションしたり大学図書館で多くの資料に触れたりした方が、より専門性を磨きやすいと思います。

毎週とは言わなくても、2週に一回程度はいけるくらいの距離の大学を選ぶことが望ましいです。

夜間休日+オンライン講義ができるように働きながら学べる環境が整っていること

社会人が大学院で学ぶことに対して一番の障壁になるのが「時間が無い」「仕事をしていると講義やゼミの時間に大学に行けない」ことかと思います。

しかし、オンラインで講義を受けられれば、在宅勤務中に1,2時間だけ休憩をとって講義を受けることができますし、

ゼミをオンラインで実施できれば、定時で仕事を上がればゼミに参加できる

といったことができるようになります。

このように、講義やゼミなどをオンラインで実施することができることで、社会人が大学院で学ぶことの大きな障壁を減らすことができますし、規定の期間(修士であれば2年)でちゃんと卒業できる確率もグッと上がります。

なので、オンライン等の制度がしっかり整っている大学を選ぶことも重要となります。

働きながら学べる制度については別の記事で詳しく説明しているのでぜひこちらも見てみてください。

社会人学生が仕事と大学を両立するためのプログラムとは?オンライン・通信制・夜間休日で学ぶ方法と制度を説明します! 社会人の方が、働きながら大学院で学んでみたい!でも仕事と大学を両立させるためにはどうすればいいんだろうと悩んだことがあるのではないでし...

経営系修士の取得を目的とした大学院の選び方

経営系修士の取得を目指す場合は、

・家から通える場所

・国の制度(教育訓練給付金制度)により補助金を受けられる大学

を満たす大学の中から選ぶのがお勧めです。

国の制度の対象となるということは、

・学費の半額程度が補助される

・国の基準を満たした教育を受けることができる

ということであるため、教育の質の高さと金銭的負担の少なさを両立していることとなります。

経営系修士は学生のほとんどが社会人であるため、社会人が学びやすい制度が整っていることがほとんどです。

(夜間や土日に講義を受けることができたり、オンラインを活用)

教育訓練給付金制度の対象校は毎年追加されているため、皆さんが入学するときに対象となっているかについては以下の厚生労働省ホームページを確認してください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

経営系以外の修士取得を目的とした大学院の選び方

経営系修士以外の場合、ほとんどが「研究」も重視される大学院専攻となるかと思います。

そのため、上記のような社会人が学びやすい環境が整っているだけでなく、

いかにしっかり研究して修士論文を書き上げることができるか

ということも重要となります。

そしてこれは、研究室の先生がどのような人であるかということが大きく影響します。

会社でもいるように、対面重視でオンラインは好まないというような昔ながらの先生ですと、社会人が仕事と両立して進めることがかなり難しくなってしまいます。

このため、前項で提示した大学院を選ぶ基準にプラスして、研究室・先生の方針なども考慮して選ぶ必要があります。

【参考】博士課程(社会人ドクター)のための大学院の選び方

博士課程は修士課程以上に研究成果にシビアになるため、講義等の学びやすさ以上に、研究成果をいかに出しやすい環境とするかというのが重要となります。 

これについては別の記事に詳しく説明しているのでこちらを参考にしてください。

社会人ドクター(社会人博士)はきついのか?社会人と博士課程を両立して分かったことを完全解説!社会人ドクター経験者が概要とキツい点と実際にどう乗り切ればいいか経験を踏まえて解説。一般的な博士課程+社会人だからこそのキツさを網羅的に説明します。...

③まとめ

ここでは、大学院で学びたい社会人の方が、

・社会人が大学院に入るためにはどのような手順を踏めば良いか

・会社からの許可が必要なのか

・実際にどのように大学院を選べばいいのか

について説明しました。

ぜひこれらを参考にして社会人学生に挑んでください!