社会人ドクター(社会人博士)に興味があるけど、どのくらいの費用がかかるのか?かなりお金かかるんじゃないか?と気になっている方、多いのではないでしょうか。
私自身、社会人ドクターをやってみて「こんなにかかるのかー」と思ってしまいました。
だからこそ、その投資に見合うリターンをこの社会人ドクターから得なければと頑張るモチベーションにもなっていました。
ここでは、
- 実際に学費+その他費用はいくらかかるのか?
- 費用を抑えるにはどうすればいいか?
- どのように費用を捻出すれば良いか?
について説明します!
社会人ドクター全般について知りたい方は、まずこちらの記事を見てみてください。
①社会人ドクターにかかる費用は?
ここでは、学費だけでなく実際にかかる費用をできるだけ網羅的に説明します。
学費
まずは大きな費用が学費です。大学にもよりますが国立大学と私立大学でざっくり以下の学費がかかります。
・国立大
入学金28万円+学費55万円×3年+検定料3万円≒ほぼ200万円
・私立大
ざっくり年間納付金100万円×3年=300万円
もちろん国立大学の方が学費が100万円少ないですが、それでも200万円!
やはり学費はかなりかかりますね。
交通費
これは自宅と大学の距離や通学頻度によります。
例えば
・自宅は首都圏(東京隣接県)で大学は東京都内→片道交通費1000円程度
・通学頻度は週1回
と仮定すると、年間の通学にかかる交通費は10万円,3年で30万円ということになります。
これもなかなかですね。
出張費・学会参加費
これは研究室によっては経費として出してくれるところもありますが、運が悪いと自費で出さなきゃいけない場合もあります。
博士課程となるとそれなりの学会発表をこなさなきゃいけないはずなので、年間の費用をざっくり以下のように仮定して出してみました。
・国内学会は最低でも年に2回→交通費片道1万円,宿泊費1泊5000円×1回の学会あたり2泊,学会参加費1万円
・国際学会は在学中に最低1回→交通費片道10万円宿泊費1泊1万円×3泊,学会参加費10万円
この場合、
・国内学会費:24万円
・国際学会費:33万円
がかかることになります。
どちらもかなりの費用になります。。
その他サービス利用料
これは任意となりますが、例えば
・英語論文を素早く読むための翻訳サービス利用料(月1500円程度)
・個人契約のサーバーやリモートデスクトップ環境(月1000円程度)
・その他論文添削やデータ処理系ソフト(1件2,3万円程度)
があります。
これは必須ではありませんが、かけられる時間や労力が限られる社会人学生の大きな助けとなる有料サービスです。
上記のものを全て使用すると、在学中にざっくり10万円くらいとなります。
②できるだけ社会人ドクターの費用を抑えるには?
これまでは実際にかかる費用を説明しましたが、ここからはいかに費用を抑えて”安く”博士取得をするかということを説明します。
結果としては、「大学・研究室選びがすごく大事!」ということに尽きます!
学費を抑えるために国公立大学を選ぶ!
これはみなさんわかっていることかと思いますが、やはり学費の面で私立大学よりも国公立大学の方が明らかに安いです。
学費は100万円台の費用がかかり国公立と私立では100万円程度違うのに対して、そのほかのかかる費用は数十万円程度ですので、その影響はとても大きいですね。
家から近い
交通費もトータルで数十万円になることを考えると、これを抑えられるよう家から近い(もしくは会社の定期券範囲内)であることも影響が大きいですね。
出張費などの経費を出してくれる研究室を選ぶ
お金がある研究室では、出張費などの経費を研究室で出してくれるところが多いです。
私の場合は、
・学会の交通費,宿泊費
・学外試験のための出張費
・投稿論文の投稿日,英文添削費
を研究室のお金で出してもらっていたので、この点でかなりお金の面で恵まれていました。
この辺りは研究室選びの際に研究室の学生さんに事情を聞いておくのがいいと思います。
これでトータル数十万円(国際学会の場所や回数によっては100万円越えるかもしれません)が変わるのでぜひ事前に確認してから研究室を選ぶのがおすすめです!
3年で卒業する!
やはり在学期間が長くなるほどかかるお金は増えていきます。
学費自体は長期履修制度を利用すれば問題ないですが、交通費や追加で参加する学会等によってお金を使うことになります。
(そしてメンタル的にきつい期間を長く過ごすことになります。。)
キツさを乗り越えて3年でしっかり終わらせるためのコツは別の記事にまとめていますのでぜひそちらも読んでください!
卒業後に給料アップして元を取る!
これは社会人ドクター自体の費用を安くするということではないですが、
卒業後にドクターを活かして給料アップすることができればトータルで元を取ることができたといえると思います。
むしろ、こうするのが一番いいと思いますし、社会人ドクターを取ろうと思っている方はこうしたいなと思っている方がほとんどかなと思います。
ぜひ折角苦労して取る博士の学位を活用して給料アップに結びつけましょう!
これも別の記事に詳しくまとめますのでぜひ読んでください!
③社会人ドクターのための費用を捻出するために
社会人ドクターではトータルで年間60〜100万円くらいかかってしまうので、事前の蓄財や固定費削減による家計の改善をしておくことがとても有効です。
最近は家計の改善方法について、さまざまなメディアや本で紹介されていますが、どれを参考にすればいいかわからないという方はとりあえず
「ジェイソン流お金の増やし方 改訂版」
を読んで参考にしてみてください。
この本では
- 家庭の支出の固定費をいかに下げるか
- 将来のための資産形成の方法
を簡潔に,かつ,具体的に(しかも著者が厚切りジェイソンということでおもしろ楽しく)説明しています
私もこれを参考に家計の改善をして以前より余裕のある生活ができるようになっています。
家計の改善だけでも多い方は月に数万円の支出削減が見込めますのでぜひ参考にしてください。
④まとめ
ここでは、
- 実際に学費+その他費用はどのくらいかかるのか
- 費用を抑えるにはどうすればいいか
- 費用をどのように捻出すれば良いか
について説明しました。
結論としては、それなりに費用がかかるけど、大学・研究室選びでかなり変わってくるということが伝われば幸いです(うまくいけば、かかる費用はほぼ学費だけにすることができますね)
ぜひこれを参考に、社会人ドクター挑戦へのイメージをしてください!